買換特約

買主が別の不動産を売却した代金をもって当該不動産の購入費用に充てることを買い換えという。買い換えでは、別の不動産の売却が不調に終わったときには、当該不動産の購入ができなくなってしまうケースが多い。そのため不動産取引では、別の不動産の売却が不調に終わった場合には、買主は不動産を購入する契約を解除し、契約を白紙に戻すことができるという特約を買い換え特約と呼んでいる。
買い換え特約は、買主が一定の場合に解除権を行使することを認める特約であるので、次の事項を明記しておくのが望ましい。
・買主に解除権が発生するための具体的な条件(どのような物件がいくらで、いつまでに売却できないときに買主に解除権が発生するのか)
・買主が解除権を行使した際の売主の義務の内容(売主が契約締結時に受領した手付金や代金を返還するか否か)
・買主が解除権を行使した際の買主の義務の内容(買主に損害賠償義務が存在しないこと等)

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